小島朋之
小島 朋之(こじま ともゆき、1943年9月9日 - 2008年3月4日)は、日本の政治学者。専門は、中国政治。
広島県広島市南区生まれ。 福岡県立修猷館高等学校、慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、同大学大学院法学研究科およびカリフォルニア大学バークレー校で学ぶ。
在香港日本総領事館および在北京日本大使館専門調査員、京都外国語大学助教授、京都産業大学教授を歴任。1991年から慶應義塾大学総合政策学部教授を務め、2001年から2007年まで同学部長を務めた。
2002年、慶應義塾大学の学術系サークルである経済新人会が、三田祭において李登輝・前台湾総統の講演会を企画したところ「自分と国分良成の面子が失われる」として来日中止を李前総統に要求し、学内外の顰蹙を買った。
長く現代中国に関する時事分析を行なったことで知られ、日中歴史共同研究の日本側委員にも就任したが、2008年3月4日に死去。64歳没
単著
『中国政治と大衆路線――大衆運動と毛沢東、中央および地方の政治動態』(慶應通信, 1985年)
『中国の政治社会』(芦書房、1986年)
『変わりゆく中国の政治社会――転換期の矛盾と摩擦』(芦書房, 1988年)
『生きた中国学――最近中国事情』(学陽書房, 1988年)
『さまよえる中国――「鄧以後」90年代のシナリオ』(時事通信社, 1989年)
『模索する中国――改革と開放の軌跡』(岩波書店[岩波新書], 1989年)
『岐路に立つ中国――どうなる鄧小平以後』(芦書房, 1990年)
『中国共産党の選択――五つのシナリオ』(中央公論社[中公新書], 1991年)
『中国が香港になる日――統一か分裂か』(時事通信社, 1992年)
『脱社会主義への中国』(芦書房, 1992年)
『構造転換の中国』(芦書房, 1994年)
『鄧小平のいない中国』(日本経済新聞社, 1995年)
『新世紀の中国』(芦書房, 1996年)
『中国のゆくえ――この国が世界を決める』(時事通信社, 1997年)
『中国現代史――建国50年、検証と展望』(中央公論新社[中公新書], 1999年)
『現代中国の政治――その理論と実践』(慶應義塾大学出版会, 1999年)
『富強大国の中国――江沢民から胡錦濤へ』(芦書房, 2003年)
『中国の政治社会――富強大国への模索』(芦書房, 2005年)
『崛起する中国――日本はどう中国と向き合うのか?』(芦書房, 2005年)
『和諧をめざす中国』(芦書房, 2008年)
共著
(渡辺利夫)『毛沢東と鄧小平』(NTT出版, 1994年)
(高井潔司・高原明生・阿部純一)『中国の時代――21世紀への超大国が生まれる』(三田出版会, 1995年)
(国分良成・倉田秀也・高橋伸夫・谷垣真理子・長田彰文・中見立夫・平岩俊司・若林正丈)『東アジア』(自由国民社, 1997年)
(渡辺利夫・江畑謙介・岡崎久彦・中嶋嶺雄)『「台湾問題」の先にある日本の危機――緊急提言田中真紀子外相に捧ぐ』(ビジネス社、2001年)
編著
『21世紀に向かうアジアと日本』(芦書房, 1993年)
『アジア時代の日中関係――過去と未来』(サイマル出版会, 1995年)
『中国の環境問題――研究と実践の日中関係』(慶應義塾大学出版会, 2000年)
『21世紀の中国と東亜』(一藝社, 2003年)
共編著
(小此木政夫)『東アジア危機の構図』(東洋経済新報社, 1997年)
(家近亮子)『歴史の中の中国政治――近代と現代』(勁草書房, 1999年)
(竹田いさみ)『東アジアの安全保障』(南窓社, 2002年)
(香川敏幸)『総合政策学の最先端(4)新世代研究者による挑戦』(慶應義塾大学出版会, 2003年)
(孫福弘・熊坂賢次)『未来を創る大学――慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)挑戦の軌跡』(慶應義塾大学出版会, 2004年)
(山田辰雄・小此木政夫)『現代東アジアの政治』(放送大学教育振興会, 2004年)
(厳網林)『日中環境政策協調の実践』(慶應義塾大学出版会, 2008年)
訳書
J・R・タウンゼント『現代中国――政治体系の比較分析』(慶應通信, 1980年)