財務局の使命
財務局は、財務省の総合出先機関として、また、金融庁からの事務委任を受け、財政、国有財産や金融等に関する施策を実施します。
さらに、財務省及び金融庁の施策を地域に広報するとともに、地域の意見・要望や地域経済の実態を財務省及び金融庁に的確かつ迅速に伝達し、効果的な施策の形成に寄与します。
また、地域の特性を踏まえた施策の実施を通じて、地域貢献に努めます。
以上により、金融機能の安定や通貨の信認を確保し国民の資産を守るなど国民生活の安定・向上と我が国経済の発展に貢献します。
※ 災害等発生時には、地方公共団体に対する貸与可能な国有財産の情報提供や金融機関に対する預金引出し特例措置の要請等を行うとともに、台風及び地震等により被災した道路・河川等の災害復旧事業費を決定するために災害査定の立会を行うほか、災害復旧のために地方公共団体に財政融資資金を供給するなど、被災地域の安定・回復のために尽力します。
財務局の主な業務
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1 健全な財政の確保等
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(1)適正な予算執行の確保のために下記の業務を執行します。
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① 国の予算の適正かつ効率的な執行を確保するため、予算執行調査や予算編成に関する資料の収集を行います。
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② 台風及び地震等により道路、河川等の公共施設や農業用施設などが被災した場合は、速やかに災害復旧事業費を決定するために災害査定の立会を行います。
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(2)財政収入を確保するため、国としての利用が見込まれない国有財産の処分を推進します。
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(3)地方公共団体の財政状況を的確に把握しつつ、必要な事業への財政融資資金の供給を確保します。
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(4)たばこ小売販売業者の適正な配置を図るとともに、未成年者の喫煙防止に取り組み、国民を保護します。
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2 国の資産の適正な管理
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(1)国有財産の使用状況の実態監査及び省庁横断的な調整を行い、国有財産の有効活用を推進します。
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(2)庁舎・宿舎の跡地などの未利用国有地の適正かつ効率的な管理及び処分を推進します。併せて、地域の開発計画との整合性を図るなど地方公共団体の政策と国の政策を連携させ、地域における「まちづくり」に貢献します。
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3 金融機能の安定の確保、金融サービス利用者の保護及び金融の円滑化
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(1)金融機能の安定の確保
金融システム及び金融機関を巡る状況の変化に対応した、効果的・効率的な検査・監督を実施します。
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(2)金融サービス利用者の保護
金融サービス利用者の保護、公正・透明な市場を確立するための市場監視等を行います。
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(3)金融の円滑化
中小企業金融をはじめとした金融の円滑化及び地域密着型金融を推進します。
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4 財務省及び金融庁施策の円滑な浸透と施策への反映等
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(1)地域経済情勢の調査・分析の情報発信等
地域の経済動向の調査、分析を行い、地域に情報発信するとともに、財務省及び金融庁が行う重要な施策等を円滑に浸透させるため、地域、各界各層への説明や情報提供を積極的に行います。
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(2)財務省及び金融庁施策への反映
地域の経済情勢や財務省及び金融庁施策に対する意見、要望等を財務省及び金融庁に報告し、効果的な施策の形成に寄与します。
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(3)地域社会への提言等
地域経済発展のため、各種の提言等を行い、地域貢献に努めます。
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金融庁と財務局との関係
※金融庁は、我が国の金融の機能の安定を確保し、預金者、保険契約者、有価証券の投資者その他これらに準ずる者の保護を図るとともに、金融の円滑を図ることを任務として内閣府の外局として設置(平成13年1月6日)されました。
○地方における民間金融機関等の検査・監督及び有価証券届出書の審査事務等については、金融庁長官から委任を受けて、その指揮監督の下に財務省の地方支分部局である財務局において行うこととされています。
〇金融庁に置かれた証券取引等監視委員会が行う金融商品取引法等に基づく事務の一部は、証券取引等監視委員会の委任を受けて、その指揮監督の下に財務局が行うこととされています。
○金融庁に置かれた公認会計士・監査審査会が行う公認会計士試験の実施に関する事務の一部は、公認会計士・監査審査会の委任を受けて、その指揮監督の下に財務局が行うこととされています。
沖縄総合事務局(財務部)
※沖縄県においては、内閣府の地方支分部局として那覇市に沖縄総合事務局が設置されており、沖縄総合事務局長には財務局長と同等の権限が付与されています。
○財務局の所掌事務については、沖縄総合事務局の内部部局である「財務部」が担当しております。
○なお、国有財産関係事務の一部を分掌する組織として宮古及び八重山財務出張所が置かれています。