みんなの党
みんなの党(みんなのとう、英語: Your Party "YP")は日本の政党。
歴史
自由民主党を2009年1月13日に離党した渡辺喜美が中心となって発足した政治団体『国民運動体 日本の夜明け』が前身。同年の衆議院解散後に改称、8月10日に総務省に対して政党構成員が5人を超えたことを届け出て受理された。なお、党員組織は『-日本の夜明け』の名称のままである。
同党には無所属で活動してきた江田憲司ら5名の現職・元国会議員が参加した。渡辺は記者会見で、「官僚依存の自民党、労組依存の民主党とは違い、真の改革ができるのがみんなの党である」と訴え、政界再編の動きを見越して党を立ち上げたことを明らかにしている。。他の党名候補として渡辺喜美は「絆」を提案したが、江田憲司はサザンオールスターズの楽曲「みんなのうた」を参考に「みんなの党」を提案。結局、当時の党所属国会議員5人による3対2の多数決で政党名は「みんなの党」に決定した。
第45回衆議院議員総選挙では13人の公認および2人の推薦、国家公務員10万人削減などの公務員制度改革を柱としたマニフェスト(政権公約)を発表している。比例ブロックでは東北・北関東・東京・南関東・東海・近畿・九州の7ブロックに擁立した(北海道・北陸信越・中国・四国には擁立しなかった)。
選挙の結果5人が当選し、政党要件を維持した。比例区では7ブロックの得票数だけで全11ブロックに擁立した既存政党である社会民主党に迫る得票数を獲得し、南関東・北関東ブロックでは日本共産党を上回る得票数を得た。比例近畿ブロックと比例東海ブロックでは、比例単独候補であれば各ブロック1議席で計2議席獲得のはずだったが、小選挙区との重複立候補者の得票率が供託金没収点に満たず、下位の比例単独候補がいなかったため比例当選資格のある候補が存在しなくなり、2議席分は他党に配分された。
2009年9月16日の第172回国会で行われた首班指名では党として鳩山由紀夫に投票している。9月17日に民主党が賄賂罪で実刑判決を受けて上告中の鈴木宗男を外務委員長に選出する内定人事が出た際、外務委員長選出において議長一任の動議に反対した。
党議拘束を行っていない。
結党当初から「みんなの党は(政界再編の)触媒政党」「政界再編を究極の目標」とし、党の存続にはこだわらない方針であったが、鳩山内閣発足後、「政治とカネ」の問題で躓き支持率を落としつつあった民主党や野党転落後も支持を回復できない自民党の受け皿として徐々に注目されるようになる。それに伴い支持率も上昇傾向にあり、2010年2月の毎日新聞の世論調査では公明党の5%を上回る6%を獲得、支持率だけでは「野党第2党」へと躍り出た。
支持率の上昇に比例して党勢も拡大傾向にある。まず、2009年11月8日の葛飾区議会議員選挙で1議席を獲得し、12月1日には無所属で活動していた参議院議員・川田龍平が入党、翌2010年の町田市議会議員選挙でも推薦1名を含む2議席を獲得、6月には民主党からの離党を表明していた神奈川県議3名が入党した。また、5月30日投票の愛知県大治町長選で、単独推薦した元プロ野球選手・岩本好広が、現職と新人に勝利し初当選。単独の推薦候補が市町村長選で当選したのは初めて。
2010年参院選では10議席を獲得。選挙での獲得議席数、比例での得票数は公明党を上回り、改選第三党となった。さらには院内交渉団体として、参議院本会議の代表質問権、党首討論参加、予算を伴わない法案の参議院への提出、議院運営委員会理事や予算委員会理事の輩出ができるようになった。